20232024シーズンも残すところ10試合となり、プレミアリーグはいよいよすべてを決めるホームストレートに突入した。この記事では、トッテナム、アストン・ヴィラ、マンチェスター・ユナイテッドのチャンピオンズリーグ出場権争いに注目したい。
もちろん、プレミアリーグから何クラブがチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるかはまだしばらくわからないため、水面は多少濁っている。上位4チームに出場枠が与えられるのは当然だが、5位にも自動出場枠が与えられるかもしれない。基本的に、チャンピオンズリーグの出場枠はヨーロッパ全体で4つ追加される。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、ヨーロッパカンファレンスリーグを勝ち抜いたクラブに与えられるUEFA係数ポイントシステムによって決定される。先週金曜日の時点における最新の予測では、イングランドが2023-24年のUEFAコンペティションで成績上位2カ国のうちの1つになる確率は64.9％となっており、プレミアリーグ5位が来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得する可能性は非常に高い。
では、誰が一番得をするのだろうか？
この時点で指摘しておきたいのは、スパーズ（27）はユナイテッドとヴィラ（28）よりも試合数が少ないということだ。この点については、2つの見方ができる。1つは、スパーズは1試合を残しているため、勝ち点3を獲得するチャンスが多い、もう1つは、勝ち点を落とすチャンスが多いということだ。
楽観主義者はもちろん、すでに勝ち点3を追加して計算し始めるだろう。なぜなら、もし今、手持ちの試合に勝てば、スパーズは4位に浮上し、ヴィラとの勝ち点差が1ポイントになるからだ。サッカー界では常にそうなるとは限らないが、スパーズをトップ5、つまり4位か5位でフィニッシュする可能性が最も高いチームとみなすことが妥当だろう。日曜日にアウェーでヴィラに4-0と快勝したスパーズがその一翼を担っているのは明らかで、この結果を受けてスーパーコンピューターの予想では両チームの順位が入れ替わっている。
アンジ・ポステコグルー監督が率いるチームが5位か4位でフィニッシュする確率は91.6％、ヴィラは90.0％とわずかに及ばないが、この特別なシナリオではトッテナムが優位に立っている。マンチェスター・ユナイテッドは来シーズン、再びチャンピオンズ・リーグに復帰する希望を抱いており、エリック・テン・ハグが2024-25年も仕事を続けられると考えれば、それが彼らの目標になるのは間違いない。
当面、5位のスパーズとの勝ち点差は6。これは決して揺るぎないものではないが、仮にトッテナムが手にした試合に勝てば、5位（ヴィラ）との差は8ポイントになる。今シーズンのユナイテッドの不安定さを考えれば、これほどのリードを覆す自信があるとは考えにくい。
テン・ハグ率いるユナイテッドは今シーズンのリーグ戦ですでに11敗を喫しており、プレミアリーグ1シーズンでのワースト記録（2019-20シーズンと2013-14シーズンは12敗）にあと1つまで迫っている。そのため、スーパーコンピューターの予想ではトップ5フィニッシュの可能性をわずか12.7％と評価している。
公平を期すなら、今季の成績はそれよりも悪く、主力選手が何人かケガから戻ってくれば、チャンスは巡ってくるかもしれない。しかし、いずれにせよ、ユナイテッドがスパーズやヴィラを追い抜くには、印象的な好転が必要だ。
前述したように、イングランドのクラブはUEFAの3つのコンペティションでそれぞれ好成績を残すと予想されているため、このシナリオの可能性は低い。しかし、マンチェスター・シティ、アーセナル、リバプール、ヴィラ、ウェストハムの一部が、それぞれのコンペティションでまさかの敗退を喫する可能性はゼロではない。唯一保証されているのは、プレミアリーグ4位がチャンピオンズリーグ出場権を獲得することである。
マンチェスター・ユナイテッドのファンは、その可能性を考える必要はない。ヴィラだけですでに勝ち点8を稼いでいるため、トップ4には手が届きそうにない。スーパーコンピューターによる予想もこれを反映しており、スパーズとヴィラの両チームを上回ってフィニッシュする可能性はわずか2.3％。
しかし、この数字に驚く人はいないだろう。ここでの戦いはスパーズとヴィラの戦いであり、日曜日のポステコグルー率いるチームの4-0の勝利は、それぞれの4位入りの可能性に激震をもたらした。週末以前は、ヴィラがトップ4入りの確率65.3％で、スパーズは32.1％だったが、今では、1万回のシーズンシミュレーションの55.1％でスパーズが4位となり、ヴィラは42.2％にまで下がっている。ここしばらくの間、スパーズとヴィラの間でちょっとしたチンドンバトルが繰り広げられており、両者がやや安定しないまま、再び順位が入れ替わる可能性は確かにある。各チームがまだ対戦しなければならない相手も考慮しなければならないが...。
プレミアリーグの白熱するCL争いが楽しみである。
